造形物を製作するのに決まった工法や材料がある訳ではありません。まず最終仕上がりを想像して、作業行程を逆回しにします。その中で具体的な資材や材料を検討し工法を決めます。
GRCを使用して擬岩を製作しています。ガラス繊維を混ぜたモルタルです。
GRCの利点は、無筋でも割れない事。写真は型出し・ラス張りの工程です。
GRCの塗りつけを何度も繰り返し厚みと溝(山と谷)を同時に作ります。
最後の塗りつけでエッチングします。このエッチングで岩のクラックや欠けた感じを出します。
エッチング後、陰影を出すよう塗装仕上げをして完成です。
FRPを使用した擬岩です。大きな擬岩のパネルを作るためには、小さな擬岩パネルを貼り合わせて作ります。
工場内に現場と同じ寸法の仮躯体を作り、そこにパネルを張り付けて、一つの大きな岩に見えるように組み立てていきます。
接ぎ手を処理し、いちど工場内で完成させます。次に現場に搬入出来るサイズまで切断しトラックに積み込みです。
搬入の為にバラバラにしたパネル。
搬入の為にバラバラにしたパネルを現場内で再度組み立てて接ぎ手を処理。
完成です。
